音声入力のユーザー辞書|登録数と使われる語の違い

執筆:Hanaseru編集部(運営:Softstudio co.ltd.)。本記事はHanaseru公式ブログであり、自社製品の紹介を含みます。公開・更新日:2026年10月29日。
音声入力のユーザー辞書は、よく使う専門用語や、繰り返し直している表記を登録する機能です。ただし、辞書に保存できる件数と、入力のたびにAI整文へ渡す語数は同じではありません。
毎回、業務用語だけを直していては、文章の内容に集中しにくくなります。この記事では、Hanaseruの公開済みのユーザー辞書を使い、いつもの表記を登録してから短文で確かめる方法を紹介します。例文と登録例は説明用に作ったもので、実際の認識結果や顧客の事例ではありません。アイキャッチはAI生成の説明用イラストで、製品画面ではありません。
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音声入力のユーザー辞書は、直したい語から登録する
日本語では、同じ読みでも仕事によって使う漢字が違います。たとえば印刷の話をしているのに「校正」が「構成」になったり、原価の話で「歩留まり」の表記を直したりする場面です。文全体を打ち直す前に、何をどの表記に直したいかを分けます。
Hanaseruのユーザー辞書には、誤変換と正しい表記の組を登録する方法と、正しい用語だけを登録する方法があります。AI整文では、登録した組を文脈に合わせて参照し、用語登録では同じ読みの別表記より登録語を優先するよう処理します。無関係な文に登録語を追加するための機能ではありません。
| 困りごと | 登録方法の例 | 登録後に確かめる点 |
|---|---|---|
| 印刷原稿の「校正」が「構成」になった | 誤変換に「構成」、正しい表記に「校正」を入れます | 「原稿の校正」と、本当に「構成」を使う文を分けて確認します |
| よく使う「歩留まり」を先に登録したい | 誤変換を空にして、正しい表記に「歩留まり」を入れます | 実際に使う短文の中で表記を確認します |
| 同じ語でも文脈によって漢字が変わる | 正しい意味と表記を先に確かめます | 登録した表記に寄り過ぎていないかも読み返します |
この表は編集部が提案する登録例です。「構成」を登録すれば、いつでも「校正」に置き換わるという意味ではありません。もとの語が文脈上正しい場合は、そのまま残すよう実装されていますが、AIの判断や出力は保証できません。
登録数に上限はなくても、毎回すべてを使うわけではない
ユーザー辞書には、登録件数の上限を設けていません。語の長さは1語100文字までです。一方、入力ごとのAI整文に使う語は最大200語で、長い語が多い場合などは、それより少なくなります。
選ぶ対象は有効になっている語です。入力結果に出た回数が多い語から優先し、回数が同じなら新しく登録した語を先にします。「登録したから毎回選ばれる」「先に登録した順に使われる」と考えると、動作を取り違えます。
ここで区別したいのは、保存する辞書、今回選ばれる語、最終的な出力の三つです。登録できたことは、その語が今回の処理に選ばれたことや、希望どおりに入力されたことの証明にはなりません。
多くの専門用語を扱う場合も、まず繰り返し困っている語を登録して確かめます。この記事で案内する整理方法は、一覧で個々の語を見直す方法です。用途別の語セットを一操作で切り替える機能を前提にはしていません。
設定の「一般」から、短い用語で試す
ユーザー辞書はmacOS版とWindows版の両方にあります。まずはダウンロードページで現行の配布先を確認し、アプリの設定にある「一般」→「ユーザー辞書」を開きます。
- 誤変換された形が分かっていれば「誤変換」に入れます。
- 「正しい表記」に、使いたい漢字や用語を入れます。
- 用語だけ登録する場合は、左側の「誤変換」を空にします。
- 「追加」を押し、一覧に登録された表記を確認します。
- メモの入力欄にカーソルを置き、設定したショートカットで短い文を音声入力します。
たとえば「原稿の校正を進めます」と話して、表示された文を読みます。さらに「資料の構成を見直します」のように、別の意味を使う文も確かめます。どちらも説明用の例文で、本記事では実機での認識試験を行っていません。
入力結果が違えば、その場の文章を手で直し、辞書の登録内容も確認してください。同じ誤変換が起きるのか、別の語まで変わっているのかを記録すると、確認する範囲を絞れます。固有名詞の確認と直し方も参考になります。
使わない語は、個別にオフにして残せる
辞書の一覧には、語ごとのオン・オフがあります。オフにした語は直しに使わず、自動学習でも覚え直さない扱いです。削除するか迷う語は、登録内容を見直したうえで、オフにして整理する方法があります。
ただし、オンにした語がすべて今回の処理に選ばれるわけではありません。オン・オフは語ごとの有効状態であり、業種や案件を指定するだけで最適な語を選ぶ設定ではありません。
また、自動学習のオン・オフと、各登録語のオン・オフは別です。自動学習で増えた語も一覧で確認できますが、手で文章を直した内容が、すべてそのまま辞書になるとは考えず、実際の登録内容を見て判断します。
名前・英字・番号は、登録後も原本と照合します。とくに数字や単位は、用語が合っているだけでは確認が終わりません。日付・金額・単位の確認方法も合わせて使えます。
辞書の保存先と、処理時の送信先を分けて確認する
辞書は利用中のMac・PCの中に保存します。一方、AI整文の際には、選ばれた語の組と用語を当社サーバーへ送り、後処理に使います。送信した辞書の中身は当社サーバーに保存せず、一時保存の記録には登録の件数だけを残します。「端末に保存する」ことと「端末の外へ送らない」ことは同じではありません。
通常の音声認識・AI整文はクラウド処理で、インターネット接続が必要です。音声、認識文・整文結果、辞書、統計では扱いが異なります。文章は品質改善・不具合調査のため一時保存される場合があり、最大30日で削除されます。個人に結び付かない統計は、学習を含むモデル開発にも使います。詳細と設定は現行のプライバシーポリシー、とくにユーザー辞書を扱う1.9を確認してください。
顧客名、社内だけの略称、未公開製品名を登録する前に、所属先のルールを確認します。練習には公開済みの一般用語を使い、許可を確認できない非公開情報は登録・口述しないでください。
いつもの用語を、確認できる範囲から整える
最初から大量の語を登録するより、繰り返し直している語を一つ選び、登録内容と次の入力を確かめてみてください。辞書は、意味や事実の確認を代わりに済ませる機能ではありません。共有する前に、用語の表記だけでなく、否定・数字・完了状態も読み返します。
Hanaseruは日本語に特化したAI音声入力アプリです。ユーザー辞書に加え、句読点の補完、同音異義語の修正、フィラー除去などの機能があります。機能一覧とヘルプから基本の使い方を確認できます。入力先への反映に困る場合は、音声入力が入らないときの確認手順を参照してください。
対応条件はmacOS 13.0以降のApple Silicon搭載Mac、Windows 10(19041)以降のx64端末です。14日間の無料トライアルがあり、継続利用のProプランは有料です。金額・申し込み・決済条件は公式料金ページで確認できます。無料で試す
本記事は2026年10月29日に公開版の辞書実装、リリース案内、公式サイトを確認して作成しました。実際の製品画面や認識試験結果の紹介ではなく、登録後に確認しながら使うためのガイドです。
よくある質問
ユーザー辞書には何語まで登録できますか?
登録件数に上限は設けていません。語の長さは1語100文字までです。ただし、入力ごとのAI整文に使うのは最大200語で、長い語が多い場合などはそれより少なくなります。
登録した語は、毎回すべて使われますか?
毎回すべてを使うわけではありません。有効な語のうち、入力結果に出た回数が多いものを優先します。同じ回数なら、新しく登録したものが先になります。登録済みでも、毎回選ばれたり正しく出力されたりする保証はありません。
誤変換される形が分からなくても登録できますか?
誤変換の欄を空にして、正しい表記だけを入れると用語登録になります。実際によく出る誤変換が分かっている場合は、誤変換と正しい表記の組として登録できます。
辞書は端末に保存されるので、登録した語は外部に送られませんか?
辞書の保存先は利用中のMac・PCですが、AI整文の際には選ばれた語の組と用語を当社サーバーへ送ります。送信した辞書の中身は当社サーバーに保存しません。非公開情報は所属先のルールと現行のプライバシーポリシーを確認してから扱ってください。